世界一素敵な猫たち

私が猫を殺してしまったという苦しみ。
私は鬱病でした。

一番ひどい時は、体が動かず、立ち上がる事も出来ず、何とか這って冷蔵庫の前に行き、冷蔵庫のドアを開けっ放しで生のキャベツをちぎって、無理矢理手で口を開け
キャベツを押し込むという事をして
生きながらえる時期がありました。

とにかくまんじりともせず、ものすごい
うつ状態をやり過ごす事に必死な日々を
送っていました。

寛解したり、また酷くなったりを繰り返す事が4～5年間は続いていました。

自分の事に精一杯で、猫たちを気にかけてあげる余裕がなくなっていました。

息子に対しても猫たちに対しても、私は
とても無責任だったと思います。

自分が傷だらけで何一つ助ける事など
出来るわけが無いのに。

私は自分が強くたくましいものと傲りがありました。

全くそんなことはなく、私はちっぽけで弱い生き物でした。

猫たちを助けたつもりでいい気になっていましたが、助けてもらっていたのは、
支えてもらっていたのは、私の方でした。